学術プログラム

トップページ

学術プログラム

会長講演

理事長講演

特別講演

特別座談会 挑戦、そしてその先へ(仮)

招請講演

教育講演(ベーシック)

呼吸器ウィーニング

人工呼吸中の栄養管理

人工呼吸器関連肺炎

酸素療法

腹臥位療法のコツ

間質性肺疾患を理解する

NPPV至適設定のコツ

呼吸器疾患診療における歯科医の果たす役割

在宅ハイフローセラピー

人工呼吸器のグラフィックから読み取れること ベーシック

メディカルスタッフのための画像の見方

日本版重症患者リハビリテーション診療ガイドライン (J-ReCIP 2023) の上手な活用について

集中治療領域におけるリハビリテーションのDoseを考える

人工呼吸療法の安全対策

医療ガス・電気設備の基礎知識

コメディカルのためのエコー活用術

呼吸療法における臨床倫理

教育工学を用いた人工呼吸教育

人工呼吸中のコミュニケーション方法

呼吸困難に対する緩和ケア

看護理論を用いた看護展開

呼吸療法のいろは(1)

呼吸療法のいろは(2)

呼吸療法のいろは(3)

呼吸療法のいろは(4)

挿管下気管吸引のABC

教育講演(アドバンス)

自発呼吸関連肺傷害

人工呼吸器のグラフィックから読み取れること アドバンス (P0.1, R/I, VR, etc)

食道内圧測定

医療統計学

オミックス解析

行動経済学

慢性呼吸器疾患患者に対するリハビリテーション

慢性肺高血圧症の診断と治療

慢性呼吸器疾患と全身性疾患のクロストーク

呼吸困難感:病態理解から実践的な対処法

教育セミナー

好中球をターゲットにしたARDSの新たな治療法

委員会報告

用語集改訂の要点(用語改訂委員会)

人工呼吸器安全使用のための指針第3版-改訂の要点 人工呼吸器停止事例(安全対策・危機管理委員会)

チーム医療推進委員会活動報告「Joyful Board活用してますか?」

パネルディスカッション

呼吸療法における個別化医療-より良い予後への挑戦-

企画趣旨:急性呼吸窮迫症候群(ARDS)は、病態の多様性が特徴であり、従来の画一的な治療アプローチでは十分な治療効果を得ることが難しい疾患群である。これまでの治療では、「すべての患者に同じ治療を適用する」という画一的な考え方が主流であったが、近年の研究の進展により、患者ごとの病態に即した個別化医療の重要性が明らかになってきた。特にARDSにおいては、呼吸メカニクスや炎症反応の強さが患者によって異なることが分かっており、単純な病名の枠を超えた層別化やフェノタイプに応じた個別化医療が求められている。
本セッションでは、ARDSの個別化医療の実践に向けた最新の知見を共有し、個別化医療をどのように実臨床に適用していくか、議論していただく。

呼吸ECMOの現状と未来(ECMOプロジェクト委員会)

企画趣旨:呼吸ECMOはCOVIDパンデミックである程度の市民権を得た、実際に世界で有数の呼吸ECMO導入数と生存率を示している。その一方で、アフタコロナでは、各施設での呼吸ECMO導入数は低下している。
しかし施設によっては症例数が増加したり維持している施設もある。また、呼吸不全を扱う呼吸器内科や二次救急医療機関などとの連携なども地域間で異なる。これらの背景を踏まえて、今後我が国での呼吸ECMOはどういう方向に向かうべきであるか、集約化は必要か、また必要であればその方法は?などを含めた呼吸ECMOの現状と未来への展望、理想像などを様々な立場からご発表頂き、討論したい。

小児呼吸管理の進歩

企画趣旨:小児の呼吸管理は、新生児から乳児、幼児、学童期と成長段階によって病態が大きく異なり、成人とは異なる生理学的特性を踏まえた慎重なアプローチが求められる分野である。特に近年、呼吸管理の技術やデバイスの進歩により、小児の呼吸不全に対する治療戦略が大きく変化している。従来の人工呼吸管理の最適化に加え、非侵襲的呼吸管理の適応拡大などが進んでおり、これらの知見を臨床現場で適切に活用することが重要となっている。本セッションでは、小児呼吸管理における最新の進歩と実践的アプローチについて、PEEP、HFNC(高流量鼻カニュラ)、人工呼吸管理の戦略、そして気管支炎や喘息の呼吸管理といった主要なトピックを取り上げる。
本セッションを通じて、小児呼吸管理の進歩を理解し、最新のエビデンスに基づいた適切な治療戦略を臨床に応用するための知見を深めていただきたいと考えている。

周術期の呼吸管理を科学する (気道管理学会 共同企画)

企画趣旨:周術期の呼吸管理は、術前のリスク評価、術中の換気戦略から術後の回復まで、患者の転帰を左右する重要な要素である。本セッションでは、術中から術後にかけて周術期における最新の気道管理技術や呼吸管理法に焦点を当て、科学的根拠に基づく最適な気道・呼吸管理戦略を議論する。肺リクルートメントは術中の無気肺予防や肺保護換気に有用とされるが、その適応や最適な手技は議論の余地がある。EITは術後の換気評価やPEEP設定の指標として注目されており、より個別化された呼吸管理への応用が期待される。また、気道管理では、ビデオ喉頭鏡や超音波による評価などの進歩により、安全で確実な挿管技術の発展が進んでいる。
本セッションを通じて、最新の知見をもとに、より安全で効果的な周術期呼吸管理のあり方を探る。

ARDSの呼吸管理 最前線

企画趣旨:急性呼吸窮迫症候群(ARDS)の治療は、従来の肺保護換気に加え、新たな知見と技術の発展により進化を遂げている。本セッションでは、PEEPの最適化、横隔膜保護換気、4DCTを用いた肺の動態解析、Cell Therapyの新たな可能性をテーマに、ARDSの呼吸管理の最前線を探る。
PEEPの適切な設定は、肺胞の虚脱を防ぎつつ、過度の肺伸展を避けるために不可欠であり、個々の患者の肺メカニクスに応じた調整が求められる。また、近年注目される横隔膜保護換気は、過度な筋力低下を防ぎ、人工呼吸からの早期離脱を目指す新たな戦略として期待されている。さらに、4DCTを活用することで、従来の静的な評価では得られなかった肺の動態解析が可能となり、きめ細やかな換気戦略の実現に貢献する。加えて、Cell Therapy(細胞治療)は、ARDSにおける炎症制御や肺修復の可能性を広げる革新的アプローチとして研究が進められており、今後の臨床応用が期待されている。
本セッションでは、最新のエビデンスと臨床応用の課題を議論し、ARDSにおける呼吸管理の新たな方向性を探る。

日本発のエビデンスを世界へ -High Impact Journal への挑戦-

企画趣旨:日本の医療・研究レベルは世界的にも高い水準にあるが、その優れたエビデンスが十分に国際的に発信されているとは言い難い。質の高い研究成果を世界に届け、High Impact Journalに掲載するためには、研究の質の向上だけでなく、戦略的な発信力の強化が不可欠である。本セッションでは、日本の研究者が国際的にインパクトのある成果を発信していくために何が必要かを、Physician scientistの視点から議論する。
臨床と研究を両立するための環境づくり、継続的な研究活動を支えるモチベーションの維持、限られた時間の中で成果を生み出す時間管理の工夫など、実際の経験に基づいた課題と解決策を共有する。また、国際的なネットワークの構築や、効果的な論文執筆・投稿戦略についても意見を交換し、日本発のエビデンスを世界に届けるための実践的なアプローチを探る。
本セッションを通じて、日本の研究の可能性をさらに広げ、世界に向けた発信力を高めるための道筋を明らかにしていきたい。

呼吸療法における新たな価値を創造する

企画趣旨:呼吸管理の分野では、人工知能(AI)やウェアラブルデバイスの進化により、新たな診断・治療アプローチが急速に発展している。本セッションでは、AIを活用した肺保護換気戦略の監視モニタ、定量的CT解析システム、指輪型脈拍・酸素飽和度計、呼吸器リハビリ機器の開発といった最新の技術革新に焦点を当てる。
本セッションでは、これらの最新技術がどのように臨床応用され、呼吸管理の未来を変えていくのかについて議論を深める。AIなどの新しいテクノロジーが臨床や研究の現場にもたらす可能性を探り、より安全かつ効果的な呼吸管理の実現に向けた方向性を見出していきたい。

慢性呼吸療法における在宅酸素療法・人工呼吸療法

企画趣旨:慢性呼吸不全患者に対する在宅人工呼吸療法(Home Mechanical Ventilation, HMV)および在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy, HOT)は、患者の生活の質(Quality of Life, QOL)を向上させ、入院回数を減少させる重要な治療戦略である。近年、高齢化の進展や呼吸器疾患の増加に伴い、在宅での呼吸管理の重要性がますます高まっている。本シンポジウムでは、慢性呼吸療法における在宅酸素療法・人工呼吸療法について、病院の医師、在宅往診医師、病院の看護師、在宅訪問看護師の4名の専門家による多角的な検討を行う。病院と在宅の連携を深め、患者にとって最適な呼吸療法を実践するための課題と解決策を議論する。

呼吸不全診療におけるインターベンション・IVR

企画趣旨:呼吸不全患者の診療においては、喀血や気胸などの合併症の治療に難渋することは決して少なくない。このような合併症は、患者のQOLの悪化に直結するばかりではなく、しばしば対応の遅れが致命的結果を招く。呼吸器内視鏡やカテーテルを用いたインターベンションは、対象となる疾患・症状に対して強力な治療である一方で、実施可能な専門医師および施設が限られているという現状にある。
本シンポジウムでは、呼吸不全診療において特に問題となりやすい気道狭窄、難治性気胸、気道出血を取り上げ、それぞれの領域におけるエキスパートを招聘し、適応や治療戦略、合併症などについて理解を深めた上で、このような合併症を生じた呼吸不全患者に対して、呼吸不全患者の診療にかかわる集中治療医・呼吸器内科医と、呼吸器インターベンション・IVR専門医がどのように連携できるかについて討論する。最適な医療を提供するための問題点を明らかにし、その対応策について議論を行う。

重症患者に対する神経筋電気刺激のエビデンス

企画趣旨:神経筋電気刺激は、近年出された日本重症患者リハビリテーションガイドライン2023や日本版敗血症診療ガイドライン2024でも条件付きではあるものの、ICU-AWなどのPICS予防に有効な手段として推奨されている。そこで本セッションでは、重症患者に対する神経筋電気刺激の効果に関するエビデンスがどこまで明らかになっているかを明確にし、さらにICUを含めた臨床場面における実際に使用法やその有効性について紹介して頂く。

人工呼吸器患者の身体評価最前線

企画趣旨:人工呼吸器患者に対して介入する際は、患者の身体機能を適切に評価することが重要となる。そこで本セッションでは、人工呼吸器患者の身体評価最前線として、インピーダンス法による骨格筋量評価、超音波による骨格筋や横隔膜の評価、フィジカル・アセスメントなど、それぞれの評価の特徴や有効性、そして限界などについても提示して頂く。

気道クリアランスの再考:どんな手技を選択する?

企画趣旨:気道クリアランスは呼吸器合併症予防のためにはとても重要な治療の1つであるが、従来は体位排痰法などの徒手的な介入方法が中心であり、その有効性に関するエビデンスは明確ではなかった。本セッションでは、気道クリアランス関する最新のエビデンスを供覧し、実臨床で行われている方法のその有効性について紹介して頂く。

臨床工学技士の呼吸療法業務のその先へ

企画趣旨:人工呼吸器装着患者は、急性期~在宅まであらゆる場面で存在するが、それぞれの場面で人工呼吸器への関りや管理方法などは異なる。また、患者が小児か成人によっても注意すべきことは大きく異なってくる。本セッションでは、それぞれの場面での臨床工学技士の関りについて紹介し、これから呼吸療法業務に関り始める施設や医師業務のタスクシフト/シェアのための参考になるセッションにしたいと考えている。また、患者が急性期~在宅医療の間を行き来する中で、シームレスな管理のためにどのように関わるべきか、その効果やこだわりについても意見を交わしたい。

呼吸療法中のComfortケアを考える

企画趣旨:呼吸療法中の患者は身体・精神・社会的な苦痛を感じている。臨床看護の中で患者の苦痛に対して臨床看護師は鎮痛剤・鎮静という薬剤投与に依存する傾向がある。日常的に行なっているケアや患者とのコミュニケーションなど看護の力で介入できることは多い。理論や根拠あるケアについて専門家から講演いただき、困難性を共有するとともに臨床看護の充実に繋げたい。

呼吸療法を支える看護師の役割と独自性

企画趣旨:日本では、高度実践看護師として認定・専門看護師、特定行為看護師、ナースプラクティショナーなど様々な認定制度がある。看護師は間隙(カンセキ)職として、リハビリや医療機器管理、そして近年では医行為まで様々な専門職の領域を担っている。だからこそ、今一度、看護の専門性に関して演者からそれぞれのフィールドにおける実践や看護師だから出来ることを共有いただき、看護の素晴らしさを語り合う時間としたい。また、聴講者の今後のキャリア構築の一助となると考える。

呼吸療法におけるタスク・シフト/シェア(チーム医療推進委員会)

企画趣旨:医師の働き方改革の一環として、2024年4月より医師の業務の一部を他の職種へ移管、共同実施を行うタスク・シフト/シェアが本格的に稼働している。呼吸療法の分野においても同様であり、医療の質と安全性を維持するためには、タスク・シフト/シェアを行うにあたり各職種の役割分担と連携を重視した「チーム医療」を実践することが重要である。本セッションでは、各施設で実践されている「チーム医療」に基づく具体的な成功事例や課題を共有し、医療の質と安全性の維持をどのように確保していくかを議論したい。

呼吸療法における多職種連携の現状と課題(チーム医療推進委員会)

企画趣旨:呼吸療法は患者が正常な呼吸機能を維持するために必要な治療やケアを含む広範な領域をカバーしており、異なる専門職やスキルを持つ医療プロフェッショナルが協力して最適な治療を提供するためにチーム医療が不可欠であるが、連携がスムーズに進まないこともしばしば経験する。本シンポジウムでは多職種連携の成功例と課題について議論していきたい。

シンポジウム

フェローによるcase conference

企画趣旨:呼吸管理では患者ごとの病態が多様であり、標準的な治療戦略が適用しにくいケースも少なくない。特に重症呼吸不全や特殊な病態に対する対応では、治療方針の選択に迷う場面や、従来の方法では改善が見られず工夫を要することも多い。本セッションでは、医療スタッフ(できれば若手の方)が経験した呼吸管理に難渋した症例や独自の工夫を加えた症例を提示し、エキスパートとともに議論する。
臨床現場で直面する課題を共有し、診療の幅を広げるための新たな視点を得ることを目的とする。特に、人工呼吸管理、非侵襲的換気、ECMO、PEEP設定の最適化、リクルートメント手技、ウィーニングの工夫など、実際の症例をもとに、最新のエビデンスや実践的な知見を交えながら議論を深める。若手スタッフならではの視点から、どのように考え、どのような選択を行ったのかを振り返ることで、呼吸管理の実践力を高めるとともに、エキスパートのアドバイスを通じて臨床判断の幅を広げる貴重な機会となる。本セッションを通じて、より適切な呼吸管理を追求し、次世代の呼吸療法の発展につなげていきたい。

在宅療養患者に対する災害時のサポート体制

企画趣旨:本シンポジウムでは、大型災害、特に南海トラフ地震を想定した在宅療法患者の災害時支援、医療機器と支援体制の課題と展望をテーマとする。
災害時医療機器の電源をいかに確保するかなどの災害時対応、在宅患者の安否確認と避難計画、医療機器メーカーの対応、行政の支援体制などについて議論を行い、本シンポジウムを通じて、大規模災害時に、在宅療養患者が適切な医療を受けられるための対策を検討する。また、医療従事者・行政・医療機器メーカーの連携を強化し、実効性のある支援策を構築することを目指す。

新しいAdvanced Care Planning (ACP):意思決定支援から看取り後のグリーフケアまで

企画趣旨:2024年度の診療報酬改定にて意思決定支援を行う指針を定めることが入院料の通則として義務付けられ、ACPへの取り組みが強化されている。しかし、定めるべき指針に関しては各施設に委ねられている。
そこで、当シンポジウムでは、ACP概論ならびに、各施設での積極的な取り組みをご紹介いただき、診療報酬算定を得るために形骸化してしまわないように、患者と家族にとってより良いものとなるようにどのように取り組んでいくべきか、困難性への対応などを討論したい

過去の事例からトラブルを未然に防ぐ!!~安全対策と更なる可能性~

企画趣旨:臨床工学技士は、急性期~慢性期病院だけでなく在宅での呼吸管理にも深く関わってきている。
また、医療安全分野においても臨床工学技士の工学的な視点は、事故防止の観点からも大変重要になっている。こうした中で、これまで経験したインシデントやヒアリハット事例から日ごろの臨床に潜む問題を紹介し、トラブルを未然に防止するための安全対策を共有する。また近年、AIやDXなど革新的技術を活かした安全対策の可能性についても自由にアイデアを出し、多職種が安全に関われる呼吸器関連管理業務について討論する。

4学会合同終末期ガイドラインを呼吸器領域でどう活用するか?(日本集中治療医学会合同企画)

企画趣旨:2025年8月には、4学会(日本集中治療医学会、日本救急医学会、日本循環器学会、日本緩和学会)合同の終末期ガイドラインが発表されている予定ある。このガイドラインでは、厚生労働省の『人生の最終段階における医療の決定プロセスに関するガイドライン』に準拠し、患者の利益のために生命維持治療の中止を行うためのプロセスが解説される見込みである。その様な背景をふまえて、本企画では4学会合同終末期ガイドラインを呼吸器領域でどう活用するか、そして本会が終末期医療に関してどのように協調して活動できるかについて日本集中治療医学会と合同で考える。

Pros and Cons

企画趣旨:ICUにおける早期のリハビリテーション介入は有効であることは多くの研究によって明らかとなっているが、早期介入における有害事象の発生についても報告されている。
そこで本Pro-Conでは、ICUにおける介入は早い方が良い、慎重に進めた方が良いという2つの立場から、意見交換をして頂く。

ハンズオンセミナー

優秀演題セッション